天日山の懐に抱かれて〜大日線(再)/支線


2012年、最初のレポートは「林道 大日線」の再探索の模様です。
以前探索した林道上に終点表示があったものの、その先で熊(くんま)の集落に
繋がっているかもしれない、ということで、再度探索しに行きました。

で、おさらいですが、
愛知県側から鳶ノ巣山に入って、そこから延びている「林道 鳶の巣線」
を下っていくと、分岐にぶつかります。

ここが分岐です。鳶ノ巣線は右の奥から下ってきて、この分岐で終点。
合流している林道は、下っていく道が渋川集落へ至る「林道 川宇連1線」で、
登っていく道(この写真でいうと背中側)は、「林道 大日線」になります。

大日線はここに起点表示があり、しばらく走行していくと、

大日線の林道終点表示と、あたらしく「林道 川宇連2線」の起点表示があります。
そして暫くそのまま走っていくと、ダートが終り、舗装路に変わり、

「林道 川宇連2線」の終点表示があります。
ダート→舗装路、そして林道表示。
一般的な林道の終り方?始まり方なので、この時はこれで探索を終えたのですが、
どうもなんだかモヤモヤしたものが心に残ります。
グーグルアースを見ても、その先に林道らしき道が続いている。。。
そして今回。

「林道 川宇連2線」の終点箇所から続いている舗装路を走っていくと、
「熊」方面へ行く分岐がありました!

道路脇に木製の熊方面への案内板。

左に登っていくダートがあるので、行ってみましょう。

路面はちょっと荒れてるかな?程度のほぼフラットな砂利系道。
ご覧のように、地元の軽もずんずん登っていきます。

ほどなくして、左に曲がる分岐があります。

道端に小さいユンボみたいなのが停まっていました。
地図を確認すると、どうやら天日山の頂上あたりへ向かっているようです。
ちょっと寄り道してみましょう。

天日山の山裾をトラバースするように、ジグザグに登っていきます。
でもストレート部分が多いので意外と飛ばせます。

時折、写真左にあるような木製梯子が置いてあります。
たぶん、天日山へハイキングに行く人用の登山道かな。

分岐がいくつかありますが、ここもそうです。
本線は左の登る道のようですが、後で探索してみましょう。

暫く走ったら、ちょっとした広場に。
轍のある道はここで終りのようです。左の奥に登山道らしき踏み跡が
あります。ここから頂上までそんなに遠くはないようです。
戻って、さっきの分岐を右に行ってみましょう。

軽い薮漕ぎ状態です。右の路肩がすこし崩落しています。

すすきの勢いが激しくなり、左の法面が広い範囲で崩れています。
方角的に「鳶ノ巣線」か「イノコイド線」に繋がっているのかも知れませんが、
雰囲気から、この先もっと酷くなりそうだったので、残念ながら
ここで撤収して戻ります。

本線に戻って、暫く走ると、

大日線の終点表示が。う〜ん、終点表示が南北に二カ所あるってこと?
未舗装路はまだ続いているので、先を探索しにいきます。

道幅は当初よりはすこし広くなって下っていきます。ブラインドコーナーもなく、
走り易いダート。

ほどなくして分岐。
写真は走行してきたのと逆から撮っているので、
本線は左の下っている道。

「林道 黒岩線」の起点表示です。
林道探索を初めてから、この小さな可愛い白い看板を見落とさないように
するのが大変です。早速行ってみましょう。

荒れている予感がしますね。

分岐がありますが、比較的踏み跡が濃い、左に行ってみます。

ガレてはいないので、走りにくくはないですが、なんとも言えない
廃道の雰囲気があります。

まだ、四輪の轍ははっきりしています。まだ先に進めそう。

急に下っていき、

あちゃー、土砂崩れで道がなくなっています。
ここをクリアした後も道は続いているようですが、小心者なので、
探索はここまでです。続きを探索された方がいれば教えて欲しいです。

  黒岩線 約1.0キロ

分岐まで戻って、残りを探索します。

この辺がこの林道で一番景色が開けている場所です。って、
いきなり、犬がいるではないですか!?なになに??と思っていたら、

いのしし狩り?の人が連れていた猟犬でした。ちょっとびっくり。

道はどんどん下っていきます。
路面は浮き砂利も少なく、走り易いです。

標高が下がり、薄暗くなっていき、カーブが多くなります。

暫く下って大きな分岐があります。

道路脇に年季の入った「林道 大日線」の標識が建っています。
ってことは、ここまでが大日線?
林道の表示が全くないのも困りますが、有り過ぎるのも困りものです。
途中にあった終点表示はいったい何だったんだろう。謎が残ります。

  大日/川宇連Ⅱ線 約5.5キロ

分岐から左右に延びている林道をすこし登ってみましたが、

こんな感じなので引き返しました。
分岐から更に下っていくと、道の駅、くんまの里の裏に出てきました。

木々の間から見える建物が道の駅。

そして「林道 熊字丸線」の林道表示も。
今下ってきたダート道が熊字丸線だったんですね。
かなり短い林道でした。

  熊字丸線 約0.5キロ

今回、林道 大日線の残りを探索しましたが、
鳶ノ巣山から道の駅まで、ほとんどの道をダートで走破できることが分かりました。
そして、鳶ノ巣線までは、引佐から日比平城山線を通り、寺野線→寺野浅野線→
→六田沢栃木線→向久保六田沢線というルートを通れば、引佐から天竜・熊まで、
ダート、舗装路併せて約20キロの林道の一筆書きができることになります。

更に、熊から舞木線、箒木線を通って地八吉沢線を経由して白倉峡に向かっても
いいですし、南は神明山を経由して観音山林道を全線走破するというルートも。
ひとつひとつの林道の距離は長くはないですが、繋ぎ合わせると結構な距離に
なりますね。

でもまだ、水窪や佐久間、春野、そして森町の林道群もまったく探索していないので、
いったいどんだけ林道あるの?って感じですね。
恐るべし、静岡の林道群。

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