SL230整備 – タペット調整&リンクグリスアップ


ついに東海地方が梅雨入りし、
バイク乗りには厳しい季節になりました。

そんな乗れない時には、酷使していたSL230の滞っていた整備を
思い切ってやりましょう!!

1、タペット調整
すこし前からタペット音が激しくなってきました。
特にエンジンが暖まっていない時は、”カンカン”と、
エンジンが壊れてしまったんじゃないか、と思える程に。

調整しなきゃと思いながらも、暖まってくると音がしなくなるので、
伸ばし伸ばしにしていた整備。

入梅前に注文していた、サービスマニュアルがやっと届いたので、
早速チャレンジしてみます。

バルブクリアランスの内容・方法は以前から知っていましたが、
SL230のピストンの上死点をどこで見るのかが分からなかったので、
今回サービスマニュアルを購入したわけです。

まずは、書かれている通りに作業をしてみます。

1 – クランクシャフトホールキャップとタイミングホールキャップを
取り外します。

2 – ガソリンタンクを外します。
*ガソリンホースを取り外すのが面倒だったので、
僕は取り外さず、すこし浮かせて作業しました。

3 – タペットホールキャップを取り外します。

out側。

in側。ちょっと狭いなぁ。

4 – クランクシャフトホールキャップに
”14mm”のソケットレンチを突っ込んで、
中にあるボルトを反時計方向に回し、
フライホイールの”T”マークをクランクケースカバー
の合わせマークに合わせて、”圧縮上死点”にします。
*クランクケースカバーの合わせマークが、狭くて分かりずらかった。

5 – バルブアジャストスクリューとバルブステムの間に
シクネスゲージを差し込み、現在のバルブクリアランスを測定します。

*狭い場所なので、シクネスゲージを差し込むのにも苦労しました。
僕の場合、ゲージの先端をすこし曲げて、差し込み易いようにしました。
最初、なかなか間に差し込めませんでしたが、
何回かトライすると、スルゥーっとゲージが間に入っていきます。

*バルブクリアランス
IN:0.10±0.02mm(0.08〜0.12mm)
out:0.10±0.02mm

測定したら、0.10mmのゲージがすんなり入りましたので、公差以上に
クリアランスが空いていた模様。

6 – 調整が必要な場合、バルブアジャストロックナットを緩め、
アジャストスクリューを回転させます。
(開き気味なら締める。きついなら、緩める)

7 – バルブアジャストロックナットを締めたら、
再度シクネスゲージを入れて測定。
*うまい具合に調整できなければ、また6の工程へ。

僕の場合、out側は一発で調整出来たのですが、
in側の調整は何回もやり直しました。
ちなみに、僕がやったやり方は、
”0.08mmのゲージが入って、0.10mmのゲージが入らないこと”

*バルブアジャストロックナット締め付けトルク:14Nm(1.4kgf/m)*

8 – 調整が終わったら、タペットホールキャップを締めて終わり。

*タペットホールキャップ締め付けトルク:15Nm(1.5kgf/m)*

実は、調整中に、ガソリンタンク裏に着いた泥がすこしヘッドに
入ってしまいました。
こういった整備をする前には、必ず洗車しましょうね。

2、リアリンクのグリスアップ
バルブクリアランスの調整が終わったら、
リアのリンクをばらしてグリスアップをします。

リンク組み付け時の締め付けトルクが分からなかったので、
今まで手つかずでした。やはり一家に一冊、サービスマニュアルは
必要ですね。

リンクをばらす前に、やっとこ入手した、XR250のリアホイールを
仮装着してみます。

アクスルシャフトとカラーはSL230のものをそのまま使用。
ブレーキディスクとスプロケットは取り外してありますが、
目視確認でチェーンラインもアームとのクリアランスもまったく同じ。
危惧していたホイールの歪みもそれほど無く、まさしく”ポン付け”状態でした。
ヤッホー!

気を良くして、早速リンクをばらします。

ばらしたリンク類。
カラーと中のベアリングの状態を確認して、特に問題無さそうなので、
古いグリスを奇麗に拭き取って、新しいグリスをたんまり入れ込みます。

ちなみにボルトとナットの向きが全て同一方向ではないので、
組み付け時に注意しましょう。

取り外したリアサスペンション。

バンプラバー、ロッドともに特に問題なし。
オイル漏れもないので、今回はプリロードをすこし弄って
そのまま装着します。

次はスイングアーム。

取り外したアーム。かなり汚れています。
*スイングアームのピボットナットは22mm。ボルトは17mm。

両サイドのサイドカラー、カラーを外して、
ニードルベアリングの状態を確認します。
チェーン側のニードルベアリングはすこしゴリゴリした感じ。
本当は交換した方がいいと思うけど、今回は清掃してグリスを
たんまり塗って様子を見てみます。

清掃してグリスアップしたスイングアーム。
先に仮組みしたリンク類とともに、車体へ組見込んでいきます。

*ピボットボルト/ナット締め付けトルク:68Nm(6.9kgf/m)*
*Rサスペンションロアーボルト/ナット締め付けトルク:68Nm(6.9kgf/m)*
*Rサスペンションアッパーボルト/ナット締め付けトルク:44Nm(4.5kgf/m)*
*スイングアーム・クッションアームボルト/ナット締め付けトルク:68Nm(6.9kgf/m)*
*Rサスペンションコンロッドボルト/ナット締め付けトルク:44Nm(4.5kgf/m)*

リアサスペンションの取付けが若干”知恵の輪”的でしたが、
特に問題もなく、組み上がりました。
ただ、Rサスのロアー側のボルトを締めるとき、トルクレンチが入らなかった
ので、手の感覚で締めました。まぁ、緩んだらそんときです(笑)

時間が余ったので、チェーンの清掃とオイル交換(泥が入っちゃったので)を。

アンダーカバーのボルトの山が、潰れてしまっていたので、
付けたままオイル交換したら、この有様。。。
真似しちゃだめですよ。

さて、一通り整備が終り、試運転。

タペット調整のおかげで、暖気時のカタカタ音は治まりました。
馬力アップとかには関係ありませんが、やはり音がしないと、
精神的に楽になります。

リンク部のグリスアップと、プリロード調整をしたおかげで、
ちょっとした舗装路の段差でも、リアの動きがスムーズに、
タイムラグがなく、スゥーと動く感じになったのがすぐに体感できました。

また、以前は発進の際のクラッチをミートして走りだす際、
リアの沈み込み量がかなりあったのですが、調整後はその量がかなり
小さくなりました。

まとめ。
今回は初めての分解だったので、時間がかかりましたが、
次回からは、かなり効率よく作業出来そうな感じです。
分解して特に問題になるような箇所はありませんでしたが、
その状態を知ることは、とても重要だと思いますので、
機会があればやってみることをお薦めします。

しかし、そんなことより、以前のガレ場走行で痛めたリアタイヤが
だめそうな感じ。

エアを入れてもすぐに無くなってしまいます。
さすがにサイドウォールまで裂けてしまっている状態のままでは、
あまりにも危険なので、早急に新しいタイヤに交換しなくては。

一難去って、また一難というか、
ほんと、手間が掛かりますね。

広告

「SL230整備 – タペット調整&リンクグリスアップ」への2件のフィードバック

  1. お~、
    タペット調整とかリアリンクのグリスアップとか、やってみたい気はあるのですが、私にはできそうにありません。
    でも、おもしろかったです。

    では、では、

    1. >わたるさん

      コメントありがとうございます。

      タペット調整とグリスアップは、思っていた以上に簡単でしたので、
      わたるさんも出来ると思いますよ。
      今までいじくっていた四輪の場合、リンク類にはシムが挟んであるケースが多かったので、
      ちょっと心配だったのですが、それもなく、順調に進みました。
      でも調整した後も、すこしタペット音が出てしまっているので、
      もしかしたら、調整の仕方が甘かったのかも知れません。。。

      次の整備は、わたるさんが以前やられた「クラッチ交換」になりそうですので、
      ブログをしっかり読ませて、勉強してから取りかかります(笑)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中