曇りがちの日曜。
浜松祭りの準備で盛り上がっている隣り近所を
尻目に、Kawasaki KMX125を
ダートに持ち込むことにした。
久しぶりに着込む、オフロードプロテクターの
感触を確かめながら、KMX125を引っ張りだす。
ガソリンコックを”ON”にして、
チョークを引かずに、キックを数回下ろすと、
威勢のいい、2ストロークの排気音が住宅地にこだました。
最近の寒の戻りで、すっかり冬気分になっていたが、
外に出ると、案外暖かい。
エンデューロジャケットの下に着込んだシャツを脱ぎ、
防寒手袋をほうりなげて、オフロード用グローブに変える。
今日は、KMX125の初陣に相応しい、
荒れたルートを予定していたが、ちょっと思うところがあり、
フラット林道に変更した。
水温計がすこし動き始めた。
さぁ、行こうか。。。
サイドスタンドを外し、SL230よりもシート高が高い、
KMX125のシートにまたがり、シフトペダルを1速に入れる。
クラッチペダルを優しく繋いで、アクセルを軽く捻って、
初めてのダートに向かった。。。
一つ目の林道に向かう途中のコンビニで、
昼食を買う。
買い物を終えて、エンジンをかけようと思ったら、
冷却水が漏れて地面に染みを作っていた。
漏れた付近を調べてみると、
ラジエター上部に穴が空いていた。。。
通りで水温がオーバーヒート気味なわけだ。
この時は漏れている程度だと思い、
そのままダートに向かうことにしたが、
キックを何十回としても、
エンジンが掛かる気配がない。
せめて、一本だけでも林道を走りたい一心で、
キック、キック、キック、、、、掛からん。。。
半ば諦めていたら、ようやくエンジンが掛かった。
今日はちょっと軽めにしておこう。
水温計を睨みながら、まず一つ目の林道、
「観音山1号線」の県道との分岐に到着。
初ダートに昂る気持ちを抑えながら、
フロントタイヤの空気圧を下げる。
「ブリジストン ED003」はTTRさんからの頂きもの。
*ありがとうございました。
リアタイヤは、
まだまだ使える、ミシュラン AC10。
フロント、リアともにビートストッパーを
装着していないので、空気圧はそれぞれ1kに設定。
しかし、例のラジエターの穴からは、
冷却水が常時漏れている。
おまけに、
キャブがオーバーフローしてガソリンも漏れている。
しかし、ダートを目の前にして、
みすみす引き返すなんてことは、
まだそこまで丸くなっていない自分には無理。
玉砕気分でこのまま続けることにしたが、
ここでも、
何回キックしてもエンジンがまったく掛からない。
カブリ気味なのだろうか。
鬼の形相で何度もキックをし、
ようやくエンジンが掛かっても、この白煙。
やはり、まだダートはこいつには早かったのか。。。
そんな思いを抱きながら、
KMX125で初めてのダートを、サスペンションやエンジン、
その他一挙手一投足、感じるように走る。
SL230では何度も走っている林道が、
なにか違うように見えた。
いろんな発見をしつつ、
富士見広場へ到着した。
漏れだした冷却水で、
エンジンは汚れ、
何故か、
チェーンガードを留めているボルトが一つ
消えていた。。。
そんな細かいことには気にせず、
そそくさと休憩を終えて、すぐにダートへ戻る。
今日は珍しく、同業者にたくさん出会った。
「林道 前の山線」を走ったあと、
「林道 神沢線」に入るが、
水温計がオーバーヒートしそうな領域に入り、
急遽路肩に待避。
ディパックからハイドレーション用の水を取り出し、
ラジエターに継ぎ足すも、これ以上は危険と判断し、
引き返すことに。
自宅に戻る途中も、なんどもオーバーヒートしそうになり、
その度に路肩に停めて、クールダウン。
信号待ちでふと足下をみたら、
冷却水がだだ漏れで、隣りの車線の運転手がガン見。
ラジエターをよくみたら、例の穴から、
冷却水が噴水のように吹き出していた。。。
<<Kawasaki KMX125:初ダート初インプレッション>>
全てにおいて、
SL230との比較になりますが、
まず、ボディというかフレームがしっかりしている感じを
受けました。
SL230でダートを或る程度の速度で走ると、捩れる感覚が
あるのですが、それが皆無でした。
エンジンは、排気量故に、低速はあまりありませんが、
7000rpmを超えてから、ものすごく元気になります。
車で言うと、ターボが掛かったように、エンジンが廻ります。
このパワーバンドの中でうまく走れれば、相当気持ちが良い
でしょう。
2ストが辞められない人の気持ちが分かりました(笑)
ブレーキは、車体が軽いからか、リアがすぐにロックしました。
フロントはそれに比べ、若干効きが弱い感じです。
でもまぁ、自分の走る速度域では、そんなに問題なさそうです。
サスペンションは前後ダンパーが抜けている感じがしますが、
それでもSL230と比べると雲泥の差で、走り易いです。
コーナリングは、車体が軽いこともあっても、
しっかり荷重移動しないと、うまく曲がってくれません。
ダンパーが抜けているのも関係してると思います。
燃費。
約90km走って、給油が約6Lなので、
約15km/Lになります。
SL230の半分以下なので、遠出の林道探索時は、
サブタンクを用意しておいた方が良さそう。
総じて、
冷却関連の問題さえ解決出来れば、
かなり愉しく走れそうです。
SL230とは、エンジンからして、
趣が異なるバイクなので、
その日の気分で乗り換えてみるのも
いいかと思っています。
※画像クリックで、KMX125初ダート走行の映像へ。
ご機嫌で走ってますね(^o^)
タイヤも喜んでいることでしょう。
2ストDT125あたり探してみようかしら!?
>TTRさん
コメント&タイヤお裾分け、ありがとうございました!!m(_ _)m
淡々とした感じの文章で記事をアップしましたが、
実は、かなり興奮しました(笑)
走るスピードは遅いですが、とにかく面白いの一言です。
是非、DT入手して、”オヤジ2スト部”を発足させましょう(^_^)/
ラジエーター穴あき程度であれば、ラジエーター屋でロウ付け修理してくれますよ。
再始動難はキャブオーバーフローでクランクケース内にガソリンがダバダバ入っちゃってるんでしょうね。
余談ですが、私もマシン乗り換えました。セロー225+トラタイヤ装着で各部品取外しで10kgダイエットしました。
トランポも確保したので、ノンビリ&楽チン林道ハイキング仕様です。
>versatility_garageさん
コメントありがとうございます。
ラジエターは穴がところどころ開いてるようなので、
修理せずに中古で程度の良いのを探そうかと
思っています。
再始動が難しい原因は、やはりキャブレターですよね。
時間を見つけて、取り外してフロートあたりを見てみます。
セロー225&トラタイヤ&トランポだなんて、
なんて楽しそうな組み合わせでしょう!
是非、機会があればご一緒しましょう。
ちなみに、私は”乗り換え”ではありません(笑)
気持ちはかなりKMXに行っちゃってますが(^^;