二日目の後半。
三朝温泉を出たあと、
倉吉市を抜けて、県道45号へ入る。
適当に選んだこのルートは大正解だった。
新緑の高原の中。
真っすぐに伸びる道路は開放的で、
まさにロードツーリングの醍醐味といった感じだった。
人気がまったくない、
地蔵峠。
ここからもわずかだが、
残雪が残る、大山を臨むことが出来る。
それにしても、良い天気だ。
朝方の気温は10度以下でバイクに乗っていると
肌寒かったが、標高が上がってきても、気温が高く
なってきているのは分かるぐらい、太陽の日差しが強くなっていく。
地蔵峠で軽く休憩したあと、
「大山環状道路」という、
快適なワインディングロードへ進む。
くねくね道に誘われて、昼間から走り屋がたくさんいた。
次第に道幅が狭くなり、林道然りといった感じになってくる。
しばらく山道を走っていくと、視界の中に奇妙な山が入ってきた。
初め、これが大山かと思ったが、実は「船上山」だった。
エアーズロックが山の上に乗ってるような、
ほんとうに面白い形をしていたが、それよりも、
そこに至る斜面を登れるかどうか、の方に興味が沸いてしまった。
船上山を過ぎ、
再び最高な高原道路を大山に向かって走る。
この気持ち良さは、走ってみないと絶対に伝わらない。
徐々に 大山が目前に迫ってくる様はなんともドラマティック。
エンジンのパルス感、高揚してくる気分、そしてこの光景が
シンクロして、バイクに乗ってて本当に良かったと思える瞬間だった。
空気がすこしひんやりしてきたところで大山スキー場へ到着。
山裾にあるリゾート施設から大山を。
街中より、空気も澄んでいて、やっぱり山はいい。
大山を満喫したあと、米子市街へ向かうため、
県道24号をひたすら下るが、この路も非常に走り易かった。
この周辺の道路はどれも走り易く、ツーリングには最高の場所だろう。
機会があれば、是非再訪してみたい。
今夜はキャンプ泊ではないので、
米子市内からちょっと足を伸ばして、
通称「べたふみ坂」へ。
テレビは普段ほとんどみないが、
CMの撮影場所で有名な場所が米子近くにあるよ、と
七釜温泉で地元の旅館の若主人から教えてもらった。
坂(橋)の傾斜具合は、江島から境港市へ向かう方がキツいらしい。
が、ご覧のように大渋滞で、キャンプ道具一式を積んだKLEでのろのろ
走るのはとても神経を使うので、往復するのは辞めておいた。
中海沿いの海岸通りを走り、境港へ。
ホテルのチェックインまでまだ時間があったので、
境港市で地元の料理を食べようと、メインロードに向かうが、
そこが”水木しげるロード”になっていたのを、その時初めて知った。
地元の漁師飯等などが食べれる店などあるわけもなく、
仕方なく、米子市街に戻り、今夜の宿にチェックインをする。
米子、松江、出雲としらみつぶしにホテルに電話したが、
どこも満室で、唯一セミダブルだが空室があった、
能登の加賀でもお世話になった、「ホテル α-1(アルファ・ワン)」が
今夜の寝床だ。
それにしても今日も300km以上走りまくりで体中痛い。
更に、天気が良かったため、顔も日焼けしてヒリヒリする。
幸いにホテル1Fに定食も食べれる大きな居酒屋があるらしいので、
部屋で着替えて、早速向かうが、既に満席。。。
仕方なく、米子駅周辺の他の食い物屋に向かうが、GW真っ最中なのか、
どこも満席で夕食難民になってしまった。
この際、コンビニでもいいやと思ったが、駅前にはコンビニさえもないので、
駅から離れる方向へ歩いていく。
やっとのこと、今晩の夕食がありつけた。
今日唯一のまともな食事が吉野家とは、なんとも情けない。
ホテルに戻って、天気予報を確認したら、5日は全国的に雨模様らしい。
雨対策は万全だが、雨の日にバイクに乗るのは出来るだけ避けたいもの。
さてどうしようかと思案していたら、急に睡魔が襲ってきた。。。
とりあえず、寝るとしよう。
最終日?に続く。