ドゥカティ モンスター796 インプレッション


四輪のイタリア車は、アウトビアンキ、フィアット、アルファロメオ等、
いろいろ乗ってきたが、ことバイクになると、まったくの初めて。

そもそも、バイクへの関わり自体が単なる足、仕事の道具程度だったし、
ましては峠を攻めるのは専ら四輪だけだったので、ほんとうにドゥカティを
乗りこなせるか正直不安な部分もあった。。。

【ポジション】
まず着座位置だが、
ディーラーでモンスター696を試乗したとき、
ハンドルが2センチノーマルよりも高いものに
換装されていて感じが良かったので、
796も同じように購入時に高いものに
交換してもらうようにお願いしてあった。
が、796はそういった需要を考えてか、
もともとスペーサーをかませて2センチ高い
ハンドルに設定してあった。

当初はこの意外に嬉しかったのだが、乗ってくるにつれ、
この微妙な高さが腕、手首の負担になり、長時間乗車すると
手の痺れが発生することがわかってきた。
気休めにグリップを厚めのものに変えてみたが、
やはり手の痺れは収まらない。
ポジショニングはほんとうに大事だと痛感した。

シート高は、696よりも若干高くなっていて、
上位モデルの1100と696の丁度中間程度の高さになっている。
ぼくの場合、696だとべた足だったが、796は両足のつまさき
から足の裏なかほどがようやく着く程度。
スポーツモデルだとこれぐらいの方がいいのかと個人的に思う。

【外観・エクステリア】
造形はさすがにイタリアンというところで、
直線と曲線をうまく取り入れて、ボリューム感を出している。
格好いいというより、セクシー系だろうか。

ダンデム用シート位置に装着してあるカウルは
左右から六角ねじで止められているだけなので、
荷物を積むときは取り外しが可能。

ウィンカー、ストップライト、ポジションライト等は
LED化されており、インパネには
ドライブコンピューターらしき機能も兼ね備えられている。

燃料ゲージはないが、ガソリンの残量が5Lを切ると、
インパネ表示がフューエルトリップに自動的に切り替わり、
5Lを切ってからどのくらい走ったかが分かるようになっているのは
面白いと思った。
和歌山ツーリングではこの機能があったおかげで、
途中でガス欠にならずに済んだ。

購入する前から純正ミラーのでっぱりが気になっていたが、
いろいろ悩んだ末に、原付用のミラーが形、大きさ具合が
ちょうどよかったので、すぐ取替えた。
高速を走ってもずれることなく、
渋滞のすり抜け時や自宅で駐車する際にも
たいへん重宝している。

その他外観的モディファイは、
フロントのアクスルスライダーとエンジンスライダー、
ハンドルグリップぐらい。

【積載性】
もともと期待していなかったが、案の定厳しい。
サイドバックはそのアップタイプのマフラーのおかげで
装着することは非常に難しい。
ドゥカティパフォーマンスから純正サイドケースが出ているが、
値段が非常にふざけている。
なので僕はツーリングの際には
モトフィズのシートバックを装着している。

たまたま近所のバイクショップで見つけたものだが、
ぱっと見はドゥカティパフォーマンス製と見間違うぐらい、
ボディにマッチしている。
容量も最大に広げればヘルメット一個はゆうに入る。
このシートバックは、ボディ側4点で止めるタイプで、
左右二か所をそれぞれマフラーステー、
シートを外したボディ側にあるシートステー?に
ひもを通して固定している。

マフラーステーに通すひもは、
当初熱でやられないか心配だったが、
特に問題もなく今まで使えているので、
問題ないだろう。

タンクバックはデグナーの吸盤式のやつを使っている。
ガソリンタンクの上にダミーのプラスティックカバーが
ついているのでSRX400やER-6nで使っていたマグネット式が使えない。

【エンジン】
ドゥカティといえば、
L型ツインエンジンでカシャカシャ言ってる乾式クラッチ、
というイメージだが、このモンスター796も、
湿式クラッチのためカシャカシャ音はだいぶ小さいが、
Lツイン独特の音をしていると思う。
フィーエルインジェクションのため、
どんなに寒くてもオートチョークが効いて、一発でエンジンがかかる。
そしてアイドリングはあの独特の不定間隔爆発のエンジン音だ。
ノーマルのエキゾーストは低く轟き、
回せばそれなりの甲高い音を発してくれる。

で、ここからがネガティブな面。
まず排気音はノーマルとは思えないほど煩いので、
ツーリングの朝などは、
自宅近隣からすこし離れたところまで
バイクを押していってそこでエンジンをかけないと、
かなりご近所に迷惑。
また、暖気運転もしっかりしないといけない。
エンジンがちゃんと暖まっていないまま動きだすと、
ぜんぜん拭け上がらないので、それも気を付けなければならない。

慣らしが終わった現在、
エンジンは5000回転から10000回転あたりが一番気持ちよく回る。
実際エンジン、排気音もこの回転数域で音が変わってくる。
だだし、803CCで87馬力あるバイクを
この回転数域で使う機会は日常ではほとんどないだろう。

エンジンオイルも気を付けなければならない。
SHELLのADVANCE ULTRA か
VSX4が指定オイルになっているが、どちらも高いので、
すこしの間だけ、MOTREXのPOWER SYNTを使ったが、
相性が悪かったらしく、シフトフィールがとても悪くなり、
エンジンフィールもガサツな感じになったので、
またSHELLに戻してしまった。

ちなみに交換する量は4Lもあるが、
ホンダのSL230は1Lで
しかもオイルフィルターはもともとついていない。

【ギア】
まず、Nに入りずらい。
これは停車中のみで、出来るだけ走行中、
停車直前にNに入れるようにすればしっかり入ることが分かった。
次にギア飛び(5⇔6速)。現在もたまに発生するが原因不明。
というか、低い回転数だとあまり使えないエンジン特性?なので、
高速ですら5、6速を使うことはほとんどない。
だから慣らし中に積極的に入れてあげないと、
上のギアに入りずらくなってしまうらしい。

【ブレーキ】
フロントはブレンボのダブルディスクで
ステンレスメッシュホースが装備されているので、
効き方はソリッドで、ストッピングパワーは申し分ない。

リアブレーキは当初鳴いていたが、
慣らしが終わったあたりから鳴きやんで、
効き方もとくに問題ないと思う。

【サスペンション】
フロントはストロークがあまりなく、バネも硬くて、
ブレーキング時のノーズダイブはあまりなく、
個人的にはすごく好み。
SRX400のフロントサスペンションはこれとまったく違って、
ノーズダイブしまくりだった。

リアはプリロードの硬さと
リバウンドの調整機能(8段階)があるモノショック。
試しにいろいろいじくってみたが、あまり体感できなかった。。。
ちなみにプリロードの調整用ネジは四輪の一般的な車高調レンチが使える。

タイヤに関しては、一応ピレリのものが装着されているが、
いいのかわるいのかよく分からない。でもたぶんいいのだろう。

【走行シーン:街中】
もともとツーリングが主な用途として購入したので、
通勤にはまったく使用していない。
が、ツーリングに行くにはどうしても街中を通らざるを得なく、
その時はほんとうに辛い。
なぜ辛いかというと、
低速トルクというか、ギア設定が高回転向きなのか定かではないが、
とにかく2000回転以下がまったく使えないから。
1速で2000回転だと約30キロぐらいなので、それ以下のスピードだと
半クラッチを使用しないとエンストしてしまう。
なので、のろのろ渋滞の走行は常に半クラッチを使用しなければならない。
796のクラッチは油圧式だが、
昔のドゥカティと比べてすごく軽くなっているらしく、
あまり気にはならないのだが、
やはりエンストしないように気を使いながらの走行には違いない。

【走行シーン:ワインディング】
お膝スリスリなんて走行はまったくしないので、
あまりインプレにならないが、
排気量が大きいせいか、
それともキャスターが立ち過ぎているのか、
意図的に曲げようとしないと曲がってくれないバイクだと思う。
意図的にというのは、ハンドルをこじって曲げるということではなく、
ステップの荷重移動、シート上での荷重移動だと思っている。
奇麗に荷重移動が出来ると、それに応えるかのように、
ほんとうに素直に曲がってくれる。
その場合はまさにオンザレール状態でコーナーをクリアしていく。
これには本当に爽快。

しかし、私がよく走る山のワインディングでは、
ほとんどの2速もしくは1速しか使わない。
場合によっては2速のみでストレートとコーナーも事足りることもあり、
これでははっきり言ってつまらない。
またインジェクションというのもあって、
高回転でのアクセル操作がかなりシビアなため、
非常に気を遣いながらのコーナリングになってしまう。
個人的には2⇔3⇔4速あたりのシフトアップダウンをしないと、
コーナリングの面白さが半減してしまうと思う(速い遅いは別に)。

【走行シーン:高速道路】
モンスター796は標準でミニカウルが付いているが、
効果があるかと言われれば微妙なところ。
先に述べたアップハンドル化に伴い、
着座姿勢もすこし背が立ち気味であることも起因して、
1××キロ以上だと風圧がモロに身体にあたり、楽ではない。
法定速度+30~50キロまでが個人的には限界である。

【燃費】
詳しく燃費計算していないが、
下道18km/L、高速22km/Lあたりだと思う。
ハイオク指定なので、懐に厳しいのは言うまでもない。

総じて、約5000キロ走行後の現在の印象としては、
ゆっくり、トロトロ走ることは
まったく得意としないバイクで、
常にもっと前へ、もっと早く、
そしてもっと軽やかにストレートを、コーナーをクリアしろ!と
言われて続けているような感じ。
特に街中の渋滞やのろのろとした車の流れの中では、
ストレスが溜まる一方。
ほんとうに困ったやつだ。

琵琶湖(半周)ツーリング with Ducati Monster 796


モンスター796を購入して、初めて琵琶湖へ中距離ツーリングに行った。 琵琶湖(半周)ツーリング with Ducati Monster 796 の続きを読む

ドゥカティモンスター796購入


どんなものでも完璧なものはない。
ER-6nにも多少の不満はあった。

例えば高速での巡航はその着座位置のために風をもろに身体に受けるので、
法定速度以上は出したくても出せなかった。
カウルらしきものは付いているが、あまり効果が無かった。

スタイルも初めは格好いいと思っていたが、乗っていくにつれ、あまり魅力を感じなくなって
しまった。特に後ろのフェンダーあたりはまるで天狗の鼻のようになっていて、
個人的にとても歪に感じ始めていた。

そんななか、
たまたま寄ったドゥカティのお店でmonster 696を試乗させてもらった。
ER-6nと比べると、すべてがソリッドでストイックな感じだった。
僕が求めていたのはこれだったのか!?

翌週にはER-6nを下取りに出して、Ducati Monster 796を購入した。。。

伊勢南紀ツーリング with Kawasaki ER-6n


Kawasaki ER-6nが手元に来てすぐの残暑が厳しい中、僕は早速和歌山へキャンプツーリングに出かけた。

リアにはSRX400で使用していた工具入れをそのまま装着。
装備もほとんど同じだが、前回はガスランタンのマントルが壊れてしまい、夜が怖かったので、
マントルの新品を購入し、またもうひとつ、小さなランタンを購入した。

三重県志摩での第一泊目。海が見渡せる高台にある、とても気持ちのよいキャンプ場だった。
朝露にmossテントのフライシートがびしょびしょになってしまい、防水性がかなり落ちているのが
明らかだった。次回までに修復しなくては。

言い忘れたが、今回のルートは、浜松から伊良湖へ行き、そこからフェリーで三重県へ。
海沿いを南下して、和歌山あたりから山に向かい、高野山に寄ってそのまま和歌山奈良県境を東に進んで
三重県に戻るという、おおまかなルート設定をしていた。


伊勢志摩のパールロードは道も奇麗で走りやすく、景色も最高だった。
ただ、今年は9月が近くなっても暑さが弱まらず、バイクに乗っている間は良いが、
いったん停まると汗が瞬時に湧き出てきた。
特に夜のキャンプは、海が近いため湿度が高く、うちわで仰ぎながら毎晩床についていた。

初めて、それもバイクで走る伊勢から南紀にかけての道は、見るものすべてが新鮮だった。
北陸にSRXでツーリングしたときもそうだったが、同じ道でも舗装やガードレールの感じが微妙に違っていたり、
何故か石川、富山の舗装路は赤茶けた錆色だったりした。

地元のお店に入って、地元に人たちがその地方の方言で喋っているのを聞くと、
なんだか外国に来たような錯覚を覚えた。
バイクで旅するほうが、四輪で行くより、なぜだかそんな感動が多いような気がする。

和歌山県内の道の駅にて

この頃から、街道沿いにある「道の駅」が旅情気分を盛り上げてくれることを知った。
コンビニがあると安心するが、旅行に行った先では極力入りたくない。

途中、クジラ漁で話題になっていた太地町によってから、二泊目予定地の
紀伊大島のリゾート大島という処でキャンプを張った。
値段はたしか2000円だったような気がする。
海水浴シーズンが終わって客がほとんどない状態だったが、
たまたま同じ日にコテージに泊っていた若者グループが朝までテントの周りで
騒いでおり、ほとんど寝られなかった。ここはたぬきみたいな動物も生息していて、
彼らもテントの周りで夜通し鳴き叫んでいた。まさに人間と動物の雄たけび合いの狭間で
キャンプをしていたようなものだった。とはいえ、もともと彼らが住んでいたところを僕ら人間が
後から来たわけで、文句を言える立場じゃないのかもしれない。

紀伊大島を後にして、暫く海沿いを北上したあとは、山に入り、龍神スカイラインを通った。
関西の走り屋のメッカらしく、くねくねのコーナー続きの山道だったが、まだER-6nに慣れてない僕は
のんびりと景色を見ながら走っていった。
そういったトコトコ走ることもこのER-6nでは出来たのだが、今となっては選択を誤ったとは
思いたくない。

三泊目は高野山近くのキャンプ場を予定していたが、当日予約は不可能で、またすでにシーズンオフで泊れなくなってしまった。
高野山の宿坊を考えたみたが、どれも一泊一万円以上して、内容も高級旅館並みの料理やサービスだったので諦めた。
ユースホステルもあるにはあるが、どうもその気になれず、高野山に唯一一軒だけあった旅館に泊まることにした。

玉川旅館と言ったかな。
宿泊を申し込んでから知ったのだが、ここには屋根付きの駐車場があった。
また盗難も心配してくれて、既に駐車してあった車の後ろに、通りから見えないところに
停めることが出来るように配慮してもらった。
案の定、その夜から朝にかけて大雨が降った。ほうとうにラッキーだった。

高野山の奥の院に通じる参道?の脇には、戦国時代のたくさんの武将たちが祀られていた。
武田信玄、豊臣秀吉、明智光秀、毛利一族等、戦国時代が好きな人なら、よだれが出るぐらい、
所せましに祀ってあった。
国宝もいくつかあったので、それらを見学してから、浜松への帰路についた。

高野山から北に行き、奈良県の吉野町を西に。
国道166号線を通り、紀勢自動車道に入ってそこから東名で浜松まで。


この国道166号線は周囲に何もなく、車もほとんど走ってないので、気持ちよく飛ばせる道路だった。
季節の良いときにまた走ってみたい。

Cosa è una volta nella vita, Divertirsi!!