林道ってなに?
オフロードってなんなの??
そんな感じで、ほんとうに何も分からない中、
手探りで始めた林道探索も、
今年の10月で二年目に入りました。
一年間走ってみて、
林道走行に必要な最低限の装備について、
改めて自分なりに考えることにしました。
●林道を走りたいけど、どうしたらよいか分からない。
●走るにあたって必要なモノってあるの??
●走りたいけど、なるべくお金を掛けたくない!
という方の参考になれば嬉しいです。
ただ、あくまでも私の考えですので、
それは違う!間違ってる!!
なーんて意見も多々あると思いますが、
素人の戯言と思って軽く流して頂ければ、
尚嬉しいです。(笑)
<<何処に行けばいいの?>>
私も最初、何処に行けばいいか、分かりませんでした。
ネットで色々情報を探しましたが、地元の林道情報は
あるものの、古いものしかなく、位置もいまいち
はっきりしない。
そんなとき、
たまたま手元にあった
ツーリングマップルを見たら、
林道(未舗装路)がいくつか載っていたので、
まずはそこに行ってみることにしました。
ツーリングマップルの林道案内は、主だったものしか
載せていないので、走り慣れてくると物足りなくなりますが、
逆に言うと、林道を走り慣れていない人(僕)には
丁度いい感じ。
また、
「ダートライド」というサイトに、
全国各地の林道情報が写真付きで細かく記載
されているので、これを参考に走ってみるのも
良いかもしれません。
※補足:用語解説※
「林道」と一言に言っても、
様々な種類(国有林林道、民有林林道等)がありますが、
その形態でよく言われるのが、「完抜」や「ピストン」。
「完抜」とは、
起点と終点が他の林道や舗装路と繋がっているもの。
「ピストン」は、
途中で行き止まり(延伸工事中等)でまた戻ってこなくてはいけません。
出来るなら、すべて「完抜林道」で走り続けたいですよね。
<<何を履いていけば、着ていけばいいの?>>
舗装路メインで、たまたま行った先がダートだった、
程度であれば、特に何も必要ないと思います。
私が思う、林道を走るにあたっての最低限の装備は、
1、オフロードブーツ
2、エルボーガード、ニーガード(ニーシンガード)
だけで良いと思います。
もっというと、
オフロードブーツじゃなくても、
ハイキング用シューズ+ニーシンガード
だけでもOKかと。
ガード類は転倒時の怪我防止もありますが、
走行中に飛んでくる石や枝から守る意味もあります
ので、林道走行に限らず、バイクに乗る際には
必ず装着しておきたいものです。
<<オフロードウェアは高い!?>>
お金が無尽蔵にある方以外は、いきなり全てを
揃えるのは金銭的にかなりの負担です。
林道を一年走って、いろんな道具やウェアを
試しましたが、結論として、
これを着なくてはいけない!!
というのは、極一部だけだと思います。
また、オフロード用品以外にも、安くて
使い易いものもがたくさんあるので、
それを流用すると、普段着にも使える
ので一石二鳥になります。
以下装備別の私の考えです。
[ ヘルメット&ゴーグル ]
ヘルメットはオンロード用フルフェイスでも、
ジェット型でもいいと思います。
特にジェット型はオン/オフどちらでも違和感がないので
二台持ちの方はいいと思います。
ただし、シールドの場合はクリア系にしておかないと、
瞬時の路面状況の把握がしずらいので注意が必要です。
また、上の写真のように、
ヘルメットの上部に”ひさし”が着いているものも
ありますが、あれがあると、
逆光時に太陽の日差しを遮ってくれるので
大変重宝します。
次にゴーグルですが、
どんなヘルメットにするかで、ゴーグルを使うか
使わないかが決まってきます。
ジェット型だと使用しない方のほうが多いかと
思いますが、
一方のオフロード用ヘルメットは、
シールド付きと無しがあり、使う人の好みで
分かれるようです。
「Arai TOUR CROSS 3 」※シールド付きオフロードヘルメット
私は林道ツーリング程度であれば、シールドで十分だと思いますが、
個人的にシールド特有の歪みが気になるのでゴーグル派です(笑)
初めてのバイクがオフロードタイプで、
林道走行が目的なら、オフロード用ヘルメットもしくは
ジェット型を購入した方が良いと思います。
[ ブーツ ]
転倒等や林道上にある木の枝や倒木等に触れて
怪我をするのを防ぐのが目的です。
先に書いたように、
ハイキングシューズ+ニーシンガードでも
代用できますが、
転倒して足がバイクの下敷きになるようなケース
だと、オフロードブーツを履いていた方が
怪我の確率はかなり低くなると思いますので、
バイクに乗り慣れていない人程、
履いていた方が無難かと。
ただ、
オフロード用ブーツは安い物で15000円位から、
高いものだと50,000円近くします。
ヘルメットと同じくらい高い買い物ですよね。
「Moose Racing M1.2 Boot(ブロックソール)」
メーカー、価格、色等、選択肢が多いですが、
モトクロスを本格的にやるのでなければ、
自分のお財布と好みで選んでいいかと
思います。
*オフロードブーツ選びの参考サイト
よく、
林道を走るなら、ブロックソール
(ビブラムのような)のブーツにしなさい!
みたいなことを書かれている所もありますが、
一般的な林道走行(ちょっと語弊がありますが)だけなら、
特に気にする必要はない、と、私は思います。
ガレて濡れた岩場や、勾配が急な山中など、
俗に言う”アタック”や”ゲロ”とか言う、ハードな
走行を”主たる目的”としないのであれば、
スニーカータイプのソールでもいいと思います。
尚、購入するにあたっては、以下の項目について
確認しておいた方が良いと思います。
1、サイズ選び
履いていくうちに、足に馴染んできますので
ブカブカよりも、多少キツメの方が良いかも。
メーカーによって作りが違うので、
出来れば試し履きを。
2、ふくらはぎの太さ
装着予定のガード類(ニーガードもしくはニーシンガード)
を装着して履く事が出来るか確認しておいた方が良いと
思います。
※ふくらはぎが太い人は要注意!
余談ですが、
最近個人的にいいなぁと思うのは、
アドベンチャータイプのブーツ。
完全防水で、ガチガチに硬くなく、且つソールも
グリップしそうな感じで、長距離のツーリング
にはもってこい。
値段も比較的お手頃なので、臨時収入があれば
買いたいぐらいです。
[ グローブ ]
わざわざオフロード用を購入しなくても、
オンロード用の薄手のグローブでも十分。
もっといえば、
ホームセンター等で購入できる、
作業用手袋や自転車用(指先が隠れるもの)
が非常にリーズナブルで使いやすく、
破けても、すぐに買い替えられるのでおすすめです。
最近お気に入りの作業グローブ。
フィット感、滑りにくさともに最高!
オフロード用グローブのほとんどが海外メーカー
のもので、手のサイズがいまいち合わないという
理由もあります。。。
[ ジャケット ]
バイク用であれば、オフロードに特化したもの
でなくても大丈夫です。
丈は写真のようにすこし長めのものが良いと
思います。
このタイプは海外メーカーでもたくさん
出ていて、そのほとんどは防水仕様になっています。
「Spyke Nordkinn Man WP Touring Jacket」
値段も海外通販で購入すれば、
国内メーカーと遜色ありませんので、
色やデザインで選ぶのも良いかと思います。
※海外メーカーのものは、西洋人向けに
手が長めに出来ていますので要注意。
個人的には、
スズメバチに攻撃されにくい?、
黒色以外のジャケットが良いと思います。
[ モトクロスパンツ(モトパン) ]
オフロードブーツの中に裾を入れて履く、
”ブーツインタイプ”が主流です。
動き易いように立体裁断されていたり、
汗をかいても涼しいようにメッシュが各部に
施されています。
また、ちょっとした転倒では破れないぐらい
生地が厚くなっています。
派手なモノが多いので、初めて履く時は、
とても勇気がいります(笑)
そういう方におすすめなのが、
ブーツの外に裾がくる、「ブーツアウトパンツ」
「Fox – 2013 Womens Switch Pant」
写真は女性用ですが、
男性用も”ブーツインタイプ”より落ち着いた色や
デザインのものが多く、ゆったりとした履き心地です。
ジーンズやチノパンでも代用できますが、
中にニーシンガード等を装着(外側にも装着可能)
しなければいけないので、手持ちのパンツで
試してみる必要がありますね。
もちろんオンロード用のライディングパンツでも
問題ありません。
[ オフロードジャージ ]
動き易く、速乾性生地で、
中にプロテクター類を装着しても
良いように、大きめに出来ています。
これも、オフロード用をわざわざ購入しなくても、
トレーニング用や登山、ハイキング用の長袖シャツ
(1サイズ大きめで、速乾性)でも十分代用できます。
「Mont-Bell ジオライン 3Dサーマル ロングスリーブジップシャツ」
柄や色が派手すぎて嫌!
という方や、
林道途中でバイクを降りて、
登山やハイキング等に
行かれる方にはおすすめです。
[ プロテクター類 ]
林道は舗装路と違い、路面状況が様々です。
硬く締まった路面、砂利敷きの滑り易い路面、
大小の石や岩がゴロゴロしているガレ場、
ドロドロのぬかるんだ路面、木の枝や倒木等等。
その上、平ではないところも多く、
バイクを安定して走らせることは
なかなか難しい。
なので、転倒する可能性も必然的に高くなり、
そのための防具が必要になってきます。
などなど、
体中、ガードだらけですね(笑)
でも、逆に言えば、バイクに乗るということは、
それだけ怪我や後遺症、最悪は死に至る可能性が
高いということでしょう。
なので、上記に挙げたプロテクター類の
全てを着けておけば大丈夫!とは言えません。
ただ、バイク用ジャケットやパンツには購入時に
プロテクター類のほとんどが内蔵されているものが
多いので、足りない分を少しずつ新たに購入するのも
いいかも知れません。
[ 携帯装備工具類 ]
これについては以前にもブログで取り上げましたが、
人によって必要とするモノは様々です。
とはいえ、トラブルや故障はいつ起きるか分かりません。
複数台でのツーリングだと、自分がトラブっても、
なんとかなる可能性が高いですが、
ソロの場合は最低限、自走出来るように修理するか、
レッカー等の依頼の手配をする必要があります。
ましては、オンロードと比べて、林道の交通量は
非常に少ないので、通りかかった人に助けてもらう、
なんてことは、あてにしてはいけません。
林道走行時のバイクのトラブル、故障で一番可能性が高いのは、
パンク(チューブタイヤ)とレバーの破損だと思います。
パンク修理は自分でタイヤ交換が出来なければ、
修理することは難しいので、そういった場合は、
・携帯電話でレッカー(友人?)での引き上げ依頼をするか、
・パンク修理剤を注入して自走するか*
のどちらかで対応するしかないでしょう。
*大きな岩や段差等にホイールのリムが強く当たって
広範囲にわたってチューブが破けてパンクする、
「リム打ちパンク」にはあまり効果がありません。
一方のレバーの折れは、予備のレバーと工具があれば、
交換してツーリングの続きを堪能することが出来ます。
「Cycra Pro Bend CRM Handguards」
また、レバーの破損防止として、ハンドルにブッシュガードを
装着しておくのもおすすめです。
※100%防止出来るものではありません。
と、長々と書き連ねて、
余計迷わせてしまったかも知れませんが、
初めの一歩は誰しも勇気が必要です。
思い切って出掛けてみましょう。
さぁ、林道へ出かけてみよう!
きっと、何かが見つかるはず!
ただし、
林道走行は、オンロードを走るよりも、
転倒や怪我の確率、
そしてバイクにまつわるトラブルの
発生率が高くなる
ので、そのために、
何を着ても、履いてもいいが、
怪我を防止し、
トラブルや故障があっても、
自走出来る、帰宅できる手段を
用意周到しておくこと
を心得て出掛けてみましょう!!
※林道ツーリング真冬編はこちら。
※baja1000での優勝経験もある、
アメリカのオフロードライダー「クイーン・コディ」さんの
オフロードを安全に走るためのtipsも参考になりますよ。
「Quinn Cody’s Off-Road Safety Tips for Adventure Riders」(英語のみ)