三日目の後半。
出雲大社をあとにして、ツヅラ折れの山道を走って
辿りついたのは、
「御所覧場」
この温泉を選んだのは、
この絶景。
旅館入り口で500円?を払って、
川沿いの露天風呂へ道路を下る。
この時間(お昼前)は内湯は入れず、露天のみ。
脱衣所に入ってみると、先客はおらず、
もちろん、お風呂も貸し切り状態。
露天の入り口に、風情のある手書きの看板があった。
循環式で加熱してある温泉と知り、ちょっとがっかりしたが、
とりあえず、湯船に入ってみる。
私以外、入浴客がいないにも関わらず、お湯の温度は適温だった。
24時間沸かしっぱなし?
で、恒例のひと舐め。。。
おぉ!
めちゃくちゃ塩辛い(X_X)
死海の水ほど塩っぱくはないが(あれはどっちかと苦い系)
それでも、いままで入った温泉の中で、ダントツに塩気が強い。
加熱されたお湯の温度が絶妙で、露天から眺める絶景とあいまって、
ついつい長湯してしまいそうになる。
露天風呂からは渓流と、目前にそびえる立久恵峡の絶景が広がる。
こんな贅沢を一人で味わえるなんて、旅の疲れもどこかに飛んでいってしまう。
痛かった腰の痛みも和らいでいる気もする。
ちなみに、ボディソープとシャンプーが設置されているが、
ラカンから出る湯も温泉を使っていて塩っぱいので、注意されたし。
露天から出ると、初夏を思わせる天気で、すぐに汗ばんでくる。
この温泉は紅葉が見れる秋頃に訪れるのが最高だろう。
御所覧場から快適ロードを更に南下し、次の目的地に向かう途中、
空に虹が!
水平環と言われる現象らしいが、生まれて初めてみた、
昼間に現れる虹にちょっとびっくりしてしまった。
次の温泉は、
三瓶志学温泉の「亀の湯」
ここは源泉掛流しの共同浴場。
というか、昔よくあった、銭湯の雰囲気そのまんま。
入り口で男湯、女湯とわかれているが、
入ってみると、中で繋がっていて、
番頭さんがいるべき場所に料金箱が設置されていた。
大人200円!!の超庶民価格の入浴料を投げ入れ、
脱衣所(そこそこ広い)で服を脱ぎ捨て、いざ!
うっひゃ〜、なにこれ?
今まで入った共同浴場のなかで一番かも?
源泉は正面の塩ビ管から、そして中央の土管?から注がれているっぽい。
もちろん、私以外の入浴客はなし。
が、そこは温泉を嗜むもののマナー。
しっかり掛け湯をして、、、
って、ぬるい、いや、ちょっと冷たいかも。。。
ちょっと不安になりながら、湯船に体を沈めていく。
お湯の色から想像がついたが、かなりの金気臭があり、
すこし硫黄の匂いもする。
舐めると塩気があり、鉄っぽい。これはいいお湯かも!?
塩ビ管から注がれているお湯は無色で空気に触れると茶褐色に変化するっぽい。
ただ、お湯がぬるいため、肩まで浸かっても体が暖まらない。
道路を挟んだ向かいの商店(このお風呂の管理人)であとから聞いたのだが、
加熱するのは午後5時から。
逆に言えば、今の時間は自然そのもののお湯の状態。
ちょっと凍えながら、小一時間ほど浸かって上がってきたが、
実はこの温泉、肌のしっとり感(金気臭もだが)が翌日まで残り、
かなり効用が高いお湯だった。
しかしながら、鉄臭さはやはりちょっと嫌だったので、
地元の人に聞き取り調査をして、さっぱり系の温泉に入り、
この山陰の温泉ツーリングを締めくくることにした。
山陰の道路は走り易いと聞いていたが、噂は本当だった。
お湯も景色も最高!!山陰いいじゃん!!
気分もノリノリになってきたところで、最後の目的地に到着。
が、どうも様子がおかしい。
たまたまお店のご主人らしい人が歩いていたので聞いてみると、
今は営業していないらしい。。。
ならば、と、
そのちょっと手前にあった、「湯抱温泉」へ向かう。が、
人気がまったくない。
入り口のドアは閉まっていなかったので、開けて呼べども
返事なし。。。。
時間的にこれ以上留まるわけには行かなかったので、
これにて、山陰の温泉ツーリングは終了。
広島・三次(みよし)に向けて、R375を南下。
この道も最高だった。
なんで、山陰にはこんなに良い道が多いんだろう。
中国自動車道、三次ICに乗ったのは14:37。
さぁ、ここから一気に浜松まで移動だ。
噂通りのツヅラ折れ高速、中国自動車道の洗礼を受け、
加西PAに17:09に到着。
中国自動車道、宝塚IC周辺や、新名神の甲賀土山IC、
そして東名阪の鈴鹿IC周辺でそれぞれ20km以上の渋滞をすり抜け、
東名の浜名湖SAに到着したのは、22:20分頃。
途中の軽い休憩も併せて、約8時間走り切った。
不思議なことに、途中、一度も眠くなることはなく、
逆にその夜は興奮して暫く寝付けなかった。
出雲大社へのお参りと温泉の効用のおかげだろうか。
とはいえ、もう一回やれ!と言われても、今はかなり悩むだろう。
今回の走行ルートをおさらいしてみた。
山口まで足を伸ばそうと思うと、あと2泊は必要だろう。
それにしても、こうやって地図を改めてみると、
中国地方とひとくくりに言っても、面積が四国と近畿を足しても
まだ足りないくらい広いのがわかる。
さて、今回山陰を初めて旅して、
林道とはまた違う、ロードツーリングの醍醐味が分かった気がする。
気分次第で旅程が変更できるし、
旅先で地元の方とも話をする機会もあって、
やっぱり旅をするなら、ソロの方がいいなあ、とも。
さて、夏休みはどこにいこうかな?
変えたばかりのMICHELIN T63。
荷物満載で約1500km走った割には、減りが少ないと思う。
<<今回の旅メモ>>
ガソリン代 ¥10,724
高速代 ¥12,190
総走行距離 1525km
平均燃費 23.09km/L